多重債務者

多重債務に陥る原因

2000年代初頭、各消費者金融業者の過剰な融資の影響によって、国内には多くの多重債務者が溢れていました。当時はまだ規制も甘く、年収の半分以上もの借金を抱えている人が大部分で、毎月金利のみを支払い続けて凌いでいる状態の人も少なくありませんでした。

多重債務に陥る原因は、各個人によって様々ですが、一番多いのが毎月の生活費が不足しての借入です。収入が多ければ何も他から借り入れをする必要もないわけで、低収入や何らかの事情で収入減に喘いでいる状態に対処すべく、消費者金融からの借入で不足分を補ったわけです。

しかし、貸金業者から借り入れをすれば当然、金利を含めた支払い義務が発生することになります。ただでさえ低収入なのに、この上さらに貸金業者への支払いが上乗せされてくると、ますます生活が苦しくなるのは火を見るよりも明らかなことです。

多重債務に陥った原因

また、当時の貸付金利が高かったのも、多重債務者を大量に発生された大きな要因の一つと考えられています。金利が高ければ、毎月の支払いに占める金利の割合も大きくなり、つまりいくら支払っても元金が一向に減らないということになります。そこで、仕方なく消費者は金利のみを支払い続けていたわけですが、こんな生活を続けていたら精神的に滅入ってしまうことは自明の理です。

しかし、政治家たちの論理は「借りる側に問題がある」「返済をしないのが悪い」と考え、約半世紀もの間、利息制限法を上回る金利をとっているのを見て見ぬふりをし続けていたのです。2003年に大阪府八尾氏で発生したヤミ金融一家心中事件が社会を騒がしたことで、ついに法改正がされましたが、あまりのも消費者の犠牲が大きかったと言わざるを得ません。

2000年代の主要消費者金融の金利水準

多重債務者の対策

上述したように、2003年に発生した八尾市ヤミ金心中時間が発端となり、違法業者への対策を求める声とともに、多重債務者を生み出している貸金業界そのものの抜本的改革を求める世論が巻き起こりました。そういった要望に応える形で、2006年と2010年に貸金業法が改正され、違法業者を取り締まる闇金融対策法と、多重債務者を抑制する改正案が盛り込まれました。

多重債務者を抑制する規制法とは、年収の三分の一を超える新規貸し付けを禁止する総量規制になります。これを貸金業者が徹底することで、自転車操業を繰り返していた多重債務者への融資は

凍結されます。また、規制に従わない違法業者についても、罰則を強化することで効果は現れました。

違法な金利を取った場合の処罰(出資法違反)
出資法違反の罰則

借りやすい業者とは

借りやすい消費者金融といっても、多重債務者にとって借りやすいのか、それとも借金がゼロのサラリーマンにとって借りやすいのかで対象が異なってきます。通常借り入れ件数が4件以上あれば多重債務者と呼称されますが、そういった方は余程のことがない限り、新規での借り入れ審査に通ることはないでしょう。

あるとすれば、審査が極甘の特殊な金融業者です。お金に困れば、そういった違法すれすれの金融業者でも仏様に見えてしまうのは仕方ないとしても、そういった極甘審査の消費者金融は敬遠したほうが無難です。

徹底しておきたいのは、融資の申し込み先が管轄の都道府県が認可する貸金業者なのか。登録していれば登録番号が掲載されてあるはずです。それと重要なのは上限金利が法定金利以内であるか否か。もしも法定金利を超えるような利息を請求されれば、その業者は違法業者ということになります。

有利な条件での借り入れ

もっとも、借り入れ件数が4件以上もある多重債務者への融資は、サラ金業者にとってもリスクの高いことなので、少しばかり高い金利であっても仕方がないとは思いますが、決められた法律は厳守せねばなりません。違法な金利は勇気をもって告発しましょう。

自分が借りれる範囲の中で、一番有利な条件を選びましょう。有利な条件とは、金利が低く、返済方法が自分に合った方法がとれる金融業者です。もしも貴方が他社からの借り入れ件数がゼロで、借金もなく、年収が300万円以上のサラリーマンであるならば、最高の条件で借り入れすることが可能です。大手のどの金融会社でも審査に通るでしょう。

しかし、他社からの借り入れ件数が三件を超えると大手では審査には通らなくなってきます。大手は金利が低い分、審査が厳しいのが常です。大手よりひとランク落として中小の消費者金融なら審査に通る可能性はあります。

しかし、中には審査が厳しい業者もありますので、油断は禁物です。確実に審査が通る中小中堅の金融会社を選びましょう。